第二回日本難病看護学会認定「難病看護師」が誕生しました!
<平成26年度 日本難病看護学会認定研修会・修了試験の報告>
平成26年11月8日、9日の2日間に第二回認定研修会、修了試験を実施しました。
2回目を迎えるに当たり、実践力と知識を兼ね備える人材の輩出を目的として、研修会や修了試験の位置づけを再検討して、臨みました。特に、専用のテキストとして、「ナーシング・アプローチ難病看護の基礎と実践―すべての看護の原点として (桐書房)」を指定し、2日間の研修だけでは、網羅しきれない内容についてもあますことなくお伝えすることを目指しました。
1期生と同施設からや新たな施設から、多くの申請をいただきました。
研修会は、2日間という限られた時間の中、難病看護のエッセンスが詰まった内容です。恒例?となった初日のグループワークは、「医療機器等指導計画の立案と実演」です。在宅人工呼吸器や胃瘻、栄養指導、コミュニケーションなど6つの状況設定のうち担当部分の指導計画をロールプレイするというものでした。十分な準備時間をとれない中、急にロールプレイを迫られた受講生の皆様は、戸惑いをみせつつも、そこはやはり実践者というべき、才能を発揮し、日々の実践内容の工夫や課題をロールプレイに盛り込み、見事に演じきって下さいました。
また、2日目の【総合学習;事例検討】 でのグループワークでは、意思決定や在宅移行に関する2つの事例が示されグループ内で支援を検討しました。短い時間でしたが、活発な質疑応答がされ、それぞれの地域や所属施設を超えた実践の共有ができ、大変有意義なものとなりました。詰め込みの2日間の講義・演習後は、修了試験でした。
この過酷な?二日間の認定講習会を経て、新たに66名の学会認定看護師が誕生いたしました。
<難病看護師同士のつながりを求めて>
難病患者を取り巻く状況は、近年大きく変化しています。2015年より、難病法が施行され、看護の療養支援における重要性も明確に打ち出されております。学会認定「難病看護師」の益々の活躍が期待されています。自らの難病看護実践の蓄積に加えて、ぜひ、難病看護の知識技術の普及・啓発・人材育成の分野でご活躍いただきたいと思います。それには、全国で活躍する難病看護師同士の横のつながりが重要であります。第20回日本難病看護学会学術集会において、懇親会を企画し、実践報告をはじめ、難病看護師同士のネットワーク形成に向けて動き始まりました。日本難病看護学会教育委員会では、フォローアップ研修会や交流会の企画をはじめ、さまざまなサポート体制のもとに研鑚を支援していきたいと考えております。
難病看護に携わる看護師の皆様、ぜひ、この仲間に加わりませんか?
第3回認定研修会、修了試験への申請をお待ちしています。