難病看護師制度

概要

 難病法が施行された今、難病を取り巻く社会情勢は大きな変革の時を迎えています。難病看護の質の向上に主体的に取り組める看護師の育成を通して難病患者の医療およびケアの改善を図り、国民の健康と福祉に貢献することが求められております。
一般社団法人日本難病看護学会は、この目的を達成するために、一般社団法人日本難病看護学会認定・難病看護師を認定します。
学会で認定する難病看護師とは、所定の課程を修了し、難病看護の専門的知識を有して、難病患者への直接的ケアと、患者家族への長期に安全な療養環境を提供でき、保健医療福祉の支援ネットワークの核となって患者家族への医療サービス提供に包括性と連続性を持たせることができる看護師です。
一般社団法人日本難病看護学会認定・難病看護師とは、難病看護に関する幅広い知識と療養生活支援技術を有していると認められた者をいい、以下の役割を果たします。

  • 難病の病態・病期に応じた看護判断に基づき、患者の主体的な療養生活を支援する看護実践ができる
  • 質の高い療養生活を送ることができるよう、難病患者・家族に対して相談・助言を行うことができる
  • 難病患者・家族の支援について、看護職員・関係職種の職員に対して連携し、助言・支持ができる
  • 難病患者・家族の生活の質向上を目指した地域としての取り組みに参画し、社会支援システムの向上・創造に寄与できる

経験とスキルを生かし、個々の支援チームの中でリーダーシップを発揮できる人材を学会として、認定することで、広く難病療養者の方の生活の質の向上に寄与することが期待されます。

申請の条件

一般社団法人日本難病看護学会認定・難病看護師の認定を申請するためには、以下の条件を全て満たしている必要があります。

  1. 日本国の看護師の免許を有すること。
  2. 罰則を受けていないこと
  3. 一般社団法人日本難病看護学会正会員であること
  4. 看護師(准看護師を除く)としての実務経験が通算5年以上かつ難病看護領域実務経験が3年以上であること
  5. 難病看護・難病保健領域における実践活動経験を有すること
  6. 一般社団法人日本難病看護学会が開催する認定研修を受講し、学修評価を得て修了試験に合格すること

上記の条件1)~5)を満たしていることを審査するために、申請書類を提出していただきます。

申請は学会員に限りますので、新規入会となる方は入会手続きをしてください(未入会では申請できません)。
入会方法の詳細は「入退会・変更届」をご覧ください。

「申請」から「更新」までの流れ

  1. 申請:学会認定難病看護師を希望する者は、応募の際に、研修会受講など認定資格の審査のために申請書類を提出します。
  2. 資格審査:学会認定委員会によって認定資格の審査が行なわれ、資格が認められると研修会の受講決定通知書と認定審査料(30,000円)の請求書が送付されます。振込手続きの完了をもって、認定審査(研修会受講・修了試験)を受けることができます。
  3. 認定研修会:学会指定の研修会の全科目を受講します。
  4. 修了試験(筆記):研修会最終日の修了試験(筆記)を受けます。認定審査の結果は、後日、合否判定結果として通知します。(認定審査結果通知書)
  5. 登録:認定審査合格者には、「認定審査結果通知書」と一緒に「学会認定;難病看護師認定証」が送付されます。(認定資格の有効期間は5年間)
  6. 更新:認定資格の有効期間満了の年度内に、更新申請書類を提出し、更新手続きを経て認定資格を更新します。更新に必要な「認定更新審査料・登録料」は10,000円です。

本制度に関するお問い合わせ先

一般社団法人日本難病看護学会
日本難病看護学会認定・難病看護師認定委員会事務局

(日本難病看護学会認定 難病看護師 専用メールアドレス)