概要
難病法が施行された今、難病を取り巻く社会情勢は大きな変革の時を迎えています。難病看護の質の向上に主体的に取り組める看護師の育成を通して難病患者の医療およびケアの改善を図り、国民の健康と福祉に貢献することが求められております。
一般社団法人日本難病看護学会は、この目的を達成するために、一般社団法人日本難病看護学会認定・難病看護師を認定します。
学会で認定する難病看護師とは、所定の課程を修了し、難病看護の専門的知識を有して、難病患者への直接的ケアと、患者家族への長期に安全な療養環境を提供でき、保健医療福祉の支援ネットワークの核となって患者家族への医療サービス提供に包括性と連続性を持たせることができる看護師です。
一般社団法人日本難病看護学会認定・難病看護師とは、難病看護に関する幅広い知識と療養生活支援技術を有していると認められた者をいい、以下の役割を果たします。
- 難病の病態・病期に応じた看護判断に基づき、患者の主体的な療養生活を支援する看護実践ができる
- 質の高い療養生活を送ることができるよう、難病患者・家族に対して相談・助言を行うことができる
- 難病患者・家族の支援について、看護職員・関係職種の職員に対して連携し、助言・支持ができる
- 難病患者・家族の生活の質向上を目指した地域としての取り組みに参画し、社会支援システムの向上・創造に寄与できる
経験とスキルを生かし、個々の支援チームの中でリーダーシップを発揮できる人材を学会として、認定することで、広く難病療養者の方の生活の質の向上に寄与することが期待されます。
* 2022年度 第10回 認定研修会・修了試験は終了しました。*
認定研修会
第10回 認定研修会・修了試験を開催いたします。
開催方式 | 講義はオンデマンド方式。 演習・修了試験は、zoomによるオンライン方式。 |
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オンデマンド配信期間 | 2022年 12月 10日(土)~ 2023年 2月 12日(日) ※ 上記期間内に、11科目の講義(動画)を聴講(視聴) |
リモート演習(zoom) | 1) オリエンテーション 2022年 12月 10日(土) 2) 事例検討会 2023年 1月 21日(土) |
修了試験(zoom) | 2023年 2月 18日(土) |
【オンデマンド研修会を受けていただくための ICT環境の条件】
- 視聴はパソコン 等(Windows, Macなど)で受けて下さい(十分なメモリとストレージを確保してください)
- 演習の時は、カメラとマイク付きのものを使用して下さい。
- 視聴の場所:研修会の講義には個人情報が多く含まれ、またこれから難病看護師さんになろうとしている人を対象にしています。ご自宅や個室で視聴できる環境を整えてください。
- ネット環境 : 自宅から授業を受けるためには, 動画の視聴ができるインターネットの容量を確認してください.動画が視聴できない, 視聴しようと思ってギガを購入するとお金がかかる, ということにならないよう, 十分な容量または無制限のネット環境を整えてください。
- 研修講義の録画録音は固く禁止です。研修講義の内容をSNSなどで漏らすことも禁止です。 録画録音やSNSでの発信がわかった場合には資格を取り消します
- 不正があった場合にも資格の取り消しの対象となります。
- 研修演習と試験はWEBシステム(カメラ・マイク付き)を使って行います。
認定制度 登録までの流れ
- 申請:学会認定難病看護師を希望する者は、応募の際に、研修会受講など認定資格の審査のために申請書類を提出します。
- 資格審査:学会認定委員会によって認定資格の審査が行なわれ、資格が認められると研修会の受講決定通知書と認定審査料(30,000円)の請求書が送付されます。振込手続きの完了をもって、認定審査(研修会受講・修了試験)を受けることができます。
- 研修会:学会指定の研修会の全科目を受講します。
- 修了試験(筆記):研修会最終日の修了試験(筆記)を受けます。認定審査の結果は、後日、合否判定結果として通知します。(認定審査結果通知書)
- 登録:認定審査合格者には、「認定審査結果通知書」と一緒に「学会認定;難病看護師認定証」が送付されます。(認定資格の有効期間は5年間)
- 更新:認定資格の有効期間満了の年度内に、更新申請書類を提出し、更新手続きを経て認定資格を更新します。更新に必要な「認定更新審査料・登録料」は10,000円です。
「学会認定:難病看護師」登録までの流れと更新の流れ
申 請
1.申請の条件
一般社団法人日本難病看護学会認定・難病看護師の認定を申請するためには、以下の条件を全て満たしている必要があります。
- 日本国の看護師の免許を有すること。
- 罰則を受けていないこと
- 一般社団法人日本難病看護学会正会員であること
- 看護師(准看護師を除く)としての実務経験が通算5年以上かつ難病看護領域実務経験が3年以上であること
- 難病看護・難病保健領域における実践活動経験を有すること
- 一般社団法人日本難病看護学会が開催する認定研修を受講し、学修評価を得て修了試験に合格すること
上記の条件1)~5)を満たしていることを審査するために、申請書類を提出していただきます。
※ 入会審査には別途申請が必要です。手続きには原則として2週間程度かかります。
2.申請方法と申請書類
■ 申請方法
申請期間 |2022年 9月 1日(木) ~ 10月 14日(金)必着(① WEB 申請フォーム(様式1)は17時まで)
上記期間内に、① WEB および ② 郵送 で申請手続きを行う。
【 ① WEB 】
- 実践報告書(様式2)をダウンロードし、保存する。
- 「申請フォーム(様式1)」ボタンをクリック。「申請フォーム(様式1)」ページより、必要項目を入力する。
>>「申請フォーム(様式1)の必要項目のご案内(pdf)」ダウンロードはこちら
「申請フォーム(様式1)」必要項目を事前に確認できます。入力時の参考にご利用ください。 - 保存した実践報告書(様式2)ファイルを「申請フォーム(様式1)」内アップロードボタンをクリックし、アップロードする。
▶ 実践報告書(様式2)ダウンロードはこちら
※ 実践報告書(様式2)は、申請条件「5)難病看護・難病保健領域における実践活動経験を有すること」の資料および研修会の資料とさせていただきます。
申込み受付期間は終了しました
申請フォーム(様式1)
【 ② 郵 送 】
以下の書類一式を、「申請先」宛てにご郵送ください。
- 履歴書(写真付き・賞罰記載欄あり、様式自由)
- 免許証(保健師、看護師(准看護師を除く))の写し
- 推薦状(様式自由:A4用紙一枚以内)
※「3 推薦状」の推薦者は、所属機関の長などです。
※ 提出書類の内容について、申請者にお問合せをさせていただくことがあります。
日本難病看護学会認定・難病看護師認定委員会事務局
東京都医学総合研究所 難病ケア看護 日本難病看護学会事務局内
〒 156-8506 東京都世田谷区上北沢2-1-6
※ 書留やレターパック等追跡可能な送付をお願いします
▶ 「「難病看護師」 新規申請必要書類チェックリスト pdf」ダウンロードはこちら
3.受講決定通知書と受講料・受験料の振り込み
学会認定委員会によって申請資格の審査が行なわれ、資格が認められると研修会の受講決定通知書と認定審査料 30,000円の請求書が送付されます。所定の金融機関より振込手続きを行って下さい。振込みの確認をもって研修会の受講が認められます。
※ 既納の審査料は原則として返却いたしません。
研修会
修了試験の受験資格を得るためには、当学会が開催する研修会の受講が必須です。以下は、研修会の講義内容です。
研修会の講義内容
研修の内容 | 研修時間数 | |
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基礎科目 | 1人権と倫理 | 3 |
2.難病とは何か(制度・難病対策含む) ※難病医療コーディネーター/専門員について |
||
3.対象の理解(7) | ||
4.マネジメント(5) | ||
疾病と治療の理解 | 1 疾患の理解 | 5 |
2.症状と障がい | ||
3.治療 | ||
4.治療薬の理解 | ||
看護実践 | 1 フィジカルアセスメント(3) | 6 |
2.看護計画の立案と評価(2) | ||
3.日常生活の援助と医療処置(10) | ||
4.生活場面・状況別支援(11) | ||
5.療養場所による看護実践の特徴(3) | ||
難病の地域保健 | 1.難病の地域アセスメント | 2 |
2.難病における保健所の役割 | ||
3.難病医療ネットワーク | ||
4.地域ケアシステムの構築 | ||
5.患者会の支援 |
2022年度 認定審査について
講義はオンデマンド方式。演習・修了試験は、Zoom によるオンライン方式。
1.修了試験(Zoom によるオンライン方式)
- 研修会の講義終了後に、修了試験(Zoom によるオンライン方式)を実施します。
- 試験時間は1時間です。
- 出題範囲は、講習会のカリキュラム内容の範囲です。
- 出題形式は、選択式問題(四肢または三肢択一)であり、出題数は30問です。
2.認定審査について
- 認定審査は、実践活動評価、学修評価、修了試験の総合審査によって行います。
- 認定審査の結果は、一般社団法人日本難病看護学会理事会の承認を受けて合否判定をします。
- 認定審査の結果は、「認定審査結果通知書」によってお知らせします。
登録
- 「合格」となった方には、「認定審査結果通知書」と一緒に「学会認定・難病看護師認定証」が送付され、一般社団法人日本難病看護学会「学会認定・難病看護師」として登録されます。(※登録手続きは自動的に行われます)
- 登録者名簿(氏名・所属機関)は、一般社団法人日本難病看護学会ホームページで公開されます。(※ご意向により、所属機関も公開します)
- 「学会認定・難病看護師認定証」が手元に届きましたら、必ず登録内容および有効期限をご確認ください。
更新手続き
- 認定資格の有効期間は 5年間です。 認定資格の有効期間満了の年度内に、別途更新手続きが必要です。
資格更新対象の方へは、申請方法などを記載したご案内メールを通知いたします。- 認定資格更新申請書(様式3) ※「更新申請フォーム(WEB)」から申請する場合はダウンロード不要です。
▶様式3認定資格更新申請書ダウンロード - 活動実施証明書(様式4-1、様式4-2) ▶様式4活動実施証明書ダウンロード
- 【更新用】学会認定;難病看護師 実践報告書(様式5-1、様式5-2) ▶様式5実践報告書ダウンロード
- 認定資格更新申請書(様式3) ※「更新申請フォーム(WEB)」から申請する場合はダウンロード不要です。
- 認定資格の更新の条件として、5年間で50ポイント以上の活動ポイントが必要です。
下表を参考にして、ポイントを換算してください。
▶更新手続きにおけるポイント換算表(pdf)ダウンロード
- ポイントへの換算を承認する研修会・研究会等の一覧は、下表のとおりです。
▶学会等一覧(pdf)ダウンロード - 「ポイント換算を承認する研修会・研究会等」の一覧に記載されていない研究会等について、ポイントへの換算を申請したい場合には、一定の条件(シラバス参照)を満たしていることが必要です。
- 申請の際は、下記を難病看護師認定委員会事務局宛てに送付してください。
▶登録申請書(様式6-1:難病看護師申請用ダウンロード、 様式6-2:主催者申請用ダウンロード)
▶開催プログラム 等 (開催時間・実施内容がわかるもの) - 更新申請の延期について
以下の者は、更新審査の1年間の延期願いを出すことができます。
必要書類を難病看護師認定委員会事務局宛に送付してください。- 病気・出産などやむを得ない理由で1年以上難病看護に従事しなかったもの
▶様式8 資格更新申請延期願 - その他認定委員会が認めたもの
- 病気・出産などやむを得ない理由で1年以上難病看護に従事しなかったもの
ダウンロード
▶一般社団法人日本難病看護学会 難病看護師認定制度規則2015(pdf)ダウンロード
▶一般社団法人日本難病看護学会 難病看護師認定制度規則施行細則2015(pdf)ダウンロード
本制度に関するお問い合わせ先
一般社団法人日本難病看護学会
日本難病看護学会認定・難病看護師認定委員会事務局
(日本難病看護学会認定 難病看護師 専用メールアドレス)